好きなことだけで生きていく。を読んで

はじめに

堀江さんの「好きなことだけで生きていく。」を読んでみました。

図書館で初めて堀江さんの本を見かけたので是非に!と借りてみた。
出版されたのは2017年5月とちょっと古めです。

本書の本筋としては、仕事は「我慢しながら働くこと」ではなく、
「遊ぶように仕事し」「仕事するように遊ぶ」こと。
また、そういう仕事を選ぶことが、好きなことだけで生きていくといことと言っていると感じました。
「遊ぶように」のくだりは本書で何度も出てくるため、ここが一番言いたいことなのだと思います。

刺さりポイント

子供の教育について論じている個所があり、やはり2児の子を持つ親としてはそういう部分が刺さりました。

親は熱中する子を止めていはいけない

「わが子がゲームに熱中していて困っています。
勉強も手につかないようで心配です。止めるべきでしょうか?」

この質問に対し、堀江さんは「止めるべきではない」と返答する。
何かに「熱中する」というのがそれだけの価値があるということらしい。

対象はゲーム、恋愛、遊び何でもよく、熱中する体験こそが宝となる。
・熱中することが自信になる。
・努力を努力と思わず自然に工夫するようになる。
・工夫する思考回路が育つ

「〇〇をやめたい」という気持ちは尊重してあげる。
 興味がないことを強いることほぞつらい時間はない。
「続けているうちに面白くなるから、1年間は我慢しなさい」なんてのは害悪

過保護さは悪

親が先回りしてベストな環境(失敗しない環境という意味だと思う)を与えてしまっているため
やる気や自主性が損なわれる可能性が高くなる

こうして文書で見ると「なるほどそうだ」と思えるのですが、

学校の習慣も昔と違い、謎の決まりができており、
それゆえに子供に口を出さざる得ない状況もあったりします。
例えば以下

・宿題は親が〇付けをしたりサインしたりしなければならない
宿題は後日答えを貰って自己採点してほしいところだし、
やらなかったら学校でそれなりにお叱りを受けて、
それをきっかけに言われなくても宿題やるようになったりするはず。

・忘れ物すると親に連絡が来る(これは昔もあったのかもしれない。)
忘れたら忘れた自分が悪いのだし、 忘れたことで授業が効果的に受けれなかった体験を通じて、
忘れ物しないように思わせたいと思うのだが、 学校から連絡来るらしく、学校に届けたりしなければならないらしい。
個人的には放っておきたいが、妻が連絡を受けることが多く、 私自身が対応できる事が少ないので、やはり忘れ物をしない様に工夫するしかないかなと感じてます。

・集団登校
毎朝決まった時間に集合しなければならず、他の子が待っている手前、
無理くり時間に間に合わせるように先回りして言わざるを得ない。
昨今の社会的な状況もあって集団登校は絶対必要だと思います。
どちらかといえば集団下校を徹底してほしい。

そんなこんなで、子供と接すると、
宿題やったのか、忘れ物ないないかと言わざるを得ないし、
色々先回りして「あれはやんなくていいのか」「これの準備はできているのか」など言ってしまう。。
言ってもやらなかったりするので、ゲームは止めたくなるしで、完全に逆を行ってます。

途中個人の愚痴っぽくなってしまいましたが、
学校教育の問題について堀江さんも感じているらしく、
「すべての教育は『洗脳』である」という本も出ているようなので、今度読んでみようと思います。

おわりに

「熱中すること」に出会えていない若い世代が増えているようです。
そういう傾向の理由の1つとして思い当たるのは、社会人になっても熱中させられない状況もあったりする。
コンプライアンスであったり、働き方改革など、本人のやる気に関係なく、
残業規制や場所・環境など制限されてしまっているのは、
そういう時代だというのも分かりつつ、もったいないなと感じます。
私の事を振り返ると、誰に言われるでもなく自分がやりたいからという理由で家でプログラミング書いたり、
家にソースを持ち帰って環境構築したり、やっていることもあったなぁと。
会社によってはAWSGithubVagrantやDockerなど家でも環境を整えられる状況はありますが、
情報漏洩などの観点から、そういったツールを禁止している企業も多くあります。

今年40歳手前にしてフリーランスという働き方を選択した私ですが、
最近そういった「熱中している」ことが無いかも?
と漠然と感じたことも前の会社を辞めた理由なのかもしれないと思った次第。
フリーになった今は、やりたいことが多すぎて追いつかない状況ですし、
それ自体は苦ではなく、むしろやれないことが苦なので、
「熱中している」のだと思います。

みなさんは今何かに「熱中して」いますか?

好きなことだけで生きていく。 (ポプラ新書)

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