フリーランス1年目の教科書
はじめに
フリーランスになろうと思った頃に本屋で目に入り、
運命を感じて思わず買ってしまった一冊。
今の職場で転職かフリーになるかを悩んでいた若者にプレゼントしました。
本の特徴
- 会話形式で展開
- 図表が多い
なじみのない税金や必要な手続きを様々な切り口で説明されています。
初心者にはこれがありがたかった。
退職時や開業にあたって必要な手続きについては書かれていると思います。
少なくとも私の退職時には困ることはなかったです。
実際問題ネットで調べれば載っていることばかりだったりしますが、
体系だって書かれているので、この本読んでから、
気になったりわからないところを調べたりする方が効率的だと思いました。
稼働が高い現場だったり周りに相談できる人がいない現場だと、
何から知っていけばいいかもわからないと思うので、
頼りになる1冊だと思います。(実際そうでした。)
退職まで
いつまでに退職願いを出すべきか?
就業規則をチェックしておく。
国の就業規則モデルでは、2週間前までに伝えれば希望の日に退職可能とされているが、
会社の就業規則が優先される。
※私のところは1か月前でした。
退職したら行う届け出
届け出には期日があって、
国民年金、国民健康保険は退職日の翌日から、14日以内と意外と短い。
退職後、すぐに次の現場に入る場合、あっという間に期日が来てしまうので、
事前に用紙を手に入れて記入しておくなど、事前に手を打てたのはよかった。
届け出に必要な書類
上記は会社から受け取るものだが、退職時までにもらえない場合もあるらしく、
事前に書類を受け取れるよう調整しておくのが吉
私の場合は会社側がチェックリストを用意してくれていたのでスムーズでした。
あとは、手続きの場所が税務署なのか、役所なのか全然覚えられないので、
手続き書類と手続き場所セットでスケジューリングするのが良いです。
退職日に会社に返すもの
家族がいる方向け
健康保険の任意継続
会社で入っていた保険を2年間だけ継続できる仕組み。
配偶者が扶養の場合など、国民健康保険に切り替えると金額が上がってしまったり、
補償内容が下がってしまう部分を補えます。
注意点としては会社が負担していた分の金額も自分で払わないといけない点家族の健康保険も切り替えが必要
配偶者の扶養に入る手もある
その他
退職の流れで保険証を返却しないといけないので、通院されている方は要注意
退職後、郵送など調整は可能。(会社による)
ちなみに、任意継続の場合は、会社時代の保険から抜けたことが
健康保険組合側で確認できないと手続きができないので、
事前に電話して確認しておくのがよいです。
確認できていれば、手続きした流れで保険証を即時発行して頂けました。
TJKの場合なので、他の保険組合の場合は違ってくるかもしれません。業種によっては許認可や届出が必要
私はエンジニアなので、特に不要でした。事業用の口座は分ける
これは大事です。後々待っている確定申告の手間が格段に違います。決断する前に周囲の意見に耳を傾ける
会社として独立し、社員を雇う場合は健康保険料を半分負担しなければいけない。
会社は退職後に必要な手続きを教えてくれない。
残業代や退職金が未払いなら、きちんと請求する。
退職で揉めたら、労働基準監督署に相談
国民年金の免除
これは本には載っておらず、役所の年金課の方に教えて頂きました。
一定期間国民年金の支払いを免除できるものです。
役所へ届け出すれば可能。
状況によって免除の割合が変わり、完全免除や四分の三免除などあります。
私の場合は四分の三免除となりました。
手続きの際には必須ではないですが、離職票があると良いです。
開業届の小ネタ
開業届には、開業した日を入れる欄があり、
少し先の日付で記念日があったので、その日付で届け出たところ、
未来日ではできないと言われてしまい、届出できませんでした。
結局、一旦持ち帰り、その日付が過ぎた後に届出を出しました。
お気を付けください。(そんな人はいないか。)
- 作者:飯野 たから
- 発売日: 2019/02/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)